滋賀県野洲市の甲原医院です。内科・循環器・メディカルフィットネス・禁煙治療等、お気軽にご相談下さい。

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![]() メディカルフィットネスの治療効果:その3 腹囲、体脂肪率について
[2011/06/16 20:51:12]
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![]() メディカルフィットネスの治療効果:その3 腹囲、体脂肪率について
[2011/06/16 20:51:12]
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腹囲は、明らかな効果が出ました。
男女合計64人の平均90.4cmが6カ月後には87.0cmと
有意に減少(P=0.003)していました。
腹囲は内臓脂肪の量を反映しています。
内臓脂肪は皮下脂肪より燃焼しやすいとされます。
この結果は、内臓脂肪は短期間でも減るということを示唆しています。
体脂肪率は64人の男女の平均32.9%が、30.7%に落ちましたが、
統計学的には差がないと出ました。
男女別にみると男性は26.2%が24.4%となり有意な減少(P=0.002)を示しましたが、
女性では35.7%が33.2%と減少はしているのですが、有意なものではありませんでした。
なぜこのような男女差が現れるのでしょうか。
それはもともとの体脂肪率が関係するようです。
男性の体脂肪率25%以上と女性の体脂肪率30%以上の46人で検討したところ、
平均37.0%が34.2%に下がっているのですが有意ではなく、
いっぽう、男性25%未満、女性30%未満18名の平均は、
22.8%から21.7%に有意に減少(P<0.05)していました。
筋肉量が相対的に多いほうが脂肪が落ちやすいという結果であり、
脂肪を燃焼する場所である筋肉が少ないと、脂肪が落ちにくいということが言えそうです。
だから女性は脂肪がなかなか落ちにくいということなのです。
結論:腹囲、体脂肪率に対する効果について
・腹囲はメディカルフィットネスを6カ月続けることにより減少した。
・体脂肪率は、より筋肉量が多い(体脂肪率が低い)方が減少しやすい。
女性より筋肉量の多い男性で体脂肪率は減少していた。